焼酎は王道のお湯割りや水割り・ロックなど、いろいろな飲み方があり、深みがあります。
しかし、はじめて飲む方は、こんな想いに駆られたことはありませんか?
基本的には、焼酎の飲み方には、決まりはありません。
その日の気分によって焼酎の飲み方を変えていくと、焼酎をいろいろな味わい方を楽しめるようになります。
あなたも焼酎のいろいろな飲み方を知って、焼酎を楽しめるようになりませんか?
この記事を読むことで、焼酎の基本的な割り方を知れるので、より晩酌を楽しめるようになります。
焼酎は温度を上げると香りがたち、やわらかな甘みが際立ってきます。逆に冷やすと、風味が締まってキレ味が増します。
と、言葉だけですと、わかりにくいと思いますので、表にまとめてみました。
冷やすと引き立つ | 温めると引き立つ | |
---|---|---|
甘味的な香り(焼酎のベースとなる香り) | すっきりする。 果実などを感じさせる華やかな香り。 |
広がる。 芋や麦などの穀物のまろやかな香り。 |
酸味的な香り | キレが増す。 柑橘(かんきつ)を感じさせる、さわやかな香り。 |
ふくらむ。 ヨーグルトの乳製品のようなまろやかな香り。 |
苦味的な香り | 鋭くなる。 香草や青菜などの爽やかな香り。 |
広がる。 根菜や授記のようなまろやかな香り。 |
どんな味になるのかイメージが湧いてきたでしょうか?
ここからは具体的な飲み方を、動画を交えながらお伝えしてきますね。
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水割り
水割りは、初心者にオススメな飲み方のひとつです。水割りの奥深さは、水や氷をこだわることで、さまざまな味を楽しめます。
水割りの基本は「焼酎をグラスに入れてから、水を注ぐ」です。
なぜかというと、焼酎と水の温度が同じだった場合、水の方が重いからです。
だから、焼酎を先に入れて、水を後に入れると、水が下へ沈んでいくから混ざりやすくなります。
基本的な割合は「焼酎:6、水:4」です。
焼酎で水割りをする手順1
割る水と同じ水で氷を作り、焼酎と水を冷やしておく。
焼酎で水割りをする手順2
グラス一杯に氷を入れる。
焼酎で水割りをする手順3
焼酎をお好みの割合で、器の内側に沿わすようにチョロチョロ注ぐ。
焼酎で水割りをする手順4
水を器の内側に沿わすようにチョロチョロ注ぐ。
- グラスが温かい
しっかり冷えたグラスでないと、最高の美味しさを損ないます。 - 冷凍庫にあった氷を使う
氷をこだわることで、いっそう美味しくなるのでもったいないです。
25度の焼酎を「焼酎:5、水:5」で割ると、グラスの87.5%は水になります。
お湯割り
王道の飲み方のお湯割りをすると、甘くふくよかな香りが広がり、香味を際立たせて味わいが深まります。
お湯割りの基本は「先にお湯を入れて、後から焼酎を注ぐ」です。
そうすることで、よりまろやかな味わいになります。
割合は「焼酎:6、お湯:4」が定番です。
しかし、好み次第で割り方を変えても焼酎はおいしいから、奥深いです。
美味しいお湯割りの適正温度は40度~50度といわれています。
ちなみに、冷たいグラスにお湯を注ぐと、10度ほど温度が下がるといわれています。そこに常温の焼酎を注ぐと、20度ほど温度が下がるといわれています。
上記の理由から、はじめに注ぐお湯の温度は70度~80度が適切です。
焼酎でお湯割りをする手順1
お湯を4割~6割入れる。
焼酎でお湯割りをする手順2
焼酎をお好みの割合で、器の内側に沿わすようにチョロチョロ注ぐ。
- ドバッと勢いよく注ぐ
自然な交流が起こらなくなり、香味にムラが出てしまいます。 - 熱すぎるお湯
焼酎の香味が壊れるといわれています。
ロック
近年では、米焼酎や黒糖焼酎では、ロックを推奨する銘柄が増えてきました。独特の風味を味わうには、ロックはオススメの飲み方のひとつです。
グラスの中に氷を入れて焼酎を冷やすと、甘みが引き締まり、とろりとした質感になります。ストレートに近い味わいから、氷が解けて水割りのような状態になるまでの味の変化を、口の中で味わえるのも最高です。
ロックで美味しく焼酎を飲むポイントは、やはり「氷」です。
氷は、アイスボール・キューブアイス・クラッシュアイスの3つのタイプがあります。
焼酎でロックを作る時の手順1
ロックグラスを冷やしておいて、大きめの氷をグラス一杯に入れる。
焼酎でロックを作る時の手順2
氷の表面をまんべんなく濡らすように、糸のように細く静かに焼酎を注ぎます。
入れる量の目安は、グラスの半分くらい。
焼酎でロックを作る時の手順3
ロックグラスの縁にマドラーを添わせるように、氷の塊全体を回すような感じで、7~8回かき回す。
- ドバッと勢いよく注ぐ
自然な交流が起こらなくなり、香味にムラが出てしまいます。 - ガチャガチャ混ぜる
香味が荒れてしまい、早く薄まって水っぽくなってしまうからです。 - 指でまぜる
氷の量が足りていないので足しましょう。
前割り
この動画で使用している焼酎サーバーはこちらをクリックすると詳細情報が見れます。
あらかじめ焼酎を水で割り、2~3日間寝かしておく前割りという飲み方があります。
この飲み方は、焼酎の本場 鹿児島や宮崎で、焼酎を美味しく楽しむ方法として伝わり、全国に広まりました。
通常の水割りと比べて、芋焼酎の本当の良さが味わえ、口当たりもまろやかになります。
焼酎を前割りする時の手順1
ペットボトルや黒千代香(くろじょか)に、ミネラルウォーターの軟水と焼酎を、お好みの割合で入れる。
焼酎を前割りする時の手順2
冷蔵庫で3日~1週間ほど保存する。
- 硬度の高い水を使う
寝かせているうちに酒の質に影響を与えてしまうことがあるからです。 - 日の当たるところにおく
直射日光はお酒の質に影響を与えてしまうからです。
ストレート/生(き)
焼酎は、お湯割りで飲まれることが多いため、お湯で焼酎を割ることで、1番美味しくなるように造っている銘柄が多いです。
しかし、ストレートで飲むのも、焼酎本来の味や匂いを楽しめるのでオススメの飲み方です。
ストレートで飲む時にオススメの基準は、以下の4つがポイントとなります。
- 黒糖焼酎など香味が独特な焼酎。
- 香味成分である油を濾過(ろか)せずに残した無濾過(ろか)の焼酎。
- 「原酒」「長期熟成」「初留取り(しょりゅうどり)」の表示がある焼酎。
- おちょこやショットグラスで飲む。
ストレートはそれぞれの温度帯で、さまざまな味わい方をできるのも、奥深さのひとつです。
それぞれの温度と味をまとめてみると、以下のようになります。
冷凍庫で一晩冷やす | 冷蔵庫で数時間冷やす。 | 常温 |
---|---|---|
-5℃~0℃ | 5℃~15℃ | 18℃~20℃ |
40℃以上のお酒の場合、凍らずとろりとした感じになる。通称バシャールショットと呼ばれる飲み方です。 | 冷蔵庫で数時間冷やすと味が引き締まります。1時間ほどで約5℃下がります。 | 焼酎独自のさまざまな香味を捉えやすい温度です。焼酎艦評会などのテイスティングで使われる温度です。 |
ちなみにお店で焼酎のストレートを頼むときに「[焼酎銘柄]を生(き)でください。」というと、イケてる感が増します(笑)
- 大きなグラスに一杯注ぐ
グラスの開口部分が広く表面積が大きいと、香りが散ってしまうからです。
ソーダ割り
焼酎のソーダ割りというと、甲類で割るイメージが強いと思います。
実は、本格焼酎でもソーダ割りをオススメしている焼酎が最近増えています。
ソーダで本格焼酎を割ると、甘い香りが華やかになり、ほのかな甘さがシュワっと炭酸とともに口の中に美味しさが広がります。
ソーダ割りの定番な割合は「焼酎:1、ソーダ水:2」です。
ソーダ割りをする時は、以下の2つのポイントを押さえるとよいです。
- ミネラル分の少ないソーダ水を使う。
- 薄ガラスのグラスを使うと口当たりがよくなる。
ソーダ割りをするときの、本格焼酎の選び方は、以下の4つのポイントを基準に選ぶとよいです。
- 米や麦のさっぱり系の本格焼酎
- フルーティー系の芋焼酎
- 「長期熟成」の表記のある焼酎
- 「樽貯蔵」や「黒糖焼酎」
では、実際のソーダ割りの手順をご説明します。
焼酎をソーダ割りする時の手順1
冷えたグラスに氷をいっぱい入れる。
焼酎をソーダ割りする時の手順2
焼酎を器の内側に沿わすように、グラスの3分目までチョロチョロ注ぐ。
焼酎をソーダ割りする時の手順3
ソーダ水を器の内側に沿わすようにチョロチョロ注ぐ。
焼酎をソーダ割りする時の手順4
マドラーを一回ゆっくりかき回す。
- ガチャガチャかき混ぜる
炭酸が早く抜けてしまい華やかさが損なわれてしまいます。
まとめ
飲み方によって、いろいろな味を楽しめるのが焼酎です。
実は、焼酎には今回ご紹介した飲み方以外にも、フルーツで割ったり果物で割ったりと、さまざまな飲み方があります。
今回ご紹介した以外の飲み方は、別の記事でお伝えしますね。
まずは基本的な飲み方で、焼酎を味わい尽くしちゃいましょう♪
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